ユリコのWEBマーケッターチャレンジ日記

定年が見えてきたアラカンガールが一人前のWEBマーケターに成長するまで記録

リスクとベネフィット

最近、話題のアルツハイマー病による認知症の治療薬。

これまでの認知症の治療薬と異なり、

症状を抑えるのではなく、

認知症の進行を抑える薬として、

日本では期待が寄せられている。

 

しかし、世界中どこでもこの薬の評価が高いわけではない。

薬は、リスクとベネフィット(有益性)を勘案して、

ベネフィットがリスクを上回ると判断されるときに承認されるが、

この薬に関しては、

その判断が世界各国で異なる。

日本やアメリカではベネフィットが高いとして

承認されているが、

ヨーロッパやオーストラリアでは

リスクがベネフィットより上回ると判断されている。

この差が何なのかはわからないが、

ヨーロッパやオーストラリアでは

治療費や副作用の負担が

認知症の進行を遅らせることで得られる有益性

(患者さんやご家族、公的な負担)を

上回ると判断されたということ。

 

どの国の判断が正しいのかはわからない。

でも、どんな病気の、どんな薬を選択するときも、

その薬の効果がどんなものなのか、

効果によってどんな利益があるのか、

逆に、どんな副作用があるのか、

治療費はいくらかかるのか、

通院頻度はどのくらいなのか、

などを、患者さんやご家族もしっかり考えてほしいと思う。

 

ご参考までに、この認知症の薬は、

早期のアルツハイマー病で、

軽度の認知症の患者さんにしか使えない。

この薬は、認知症の原因の一つである

脳のゴミを作らせないようにするもの。

ただし、認知症の原因はこれだけではないので、

進行を遅らせるという効果にになる。

副作用として、脳出血や脳浮腫などが報告されている。

治療費は年間で約300万円といわれている。

自分の親に使うか、使わないか、判断に困る人も多いと思う。

 

リスクとベネフィットを天秤にかけて検討することは、

どんな場面でも必要。

私もこのWEBマーケティングを学ぶ環境に入るときに、

とても悩み、相談にのってくれた師匠に、

この環境のリスクを問うてみた。

 

すると、彼女は「ない」と答えた。

リスクがないなんて、おかしい。

私はさらに食い下がった。

「リスクがないなんて、おかしいでしょう」

すると彼女は再び「ない」と答えた。

そして、しばらく考えた後に、

(何か答えなければ私が納得しないと考えたと思う)

「あるとすれば、大師匠が、広告費用を損することかな」

意味が分からなかった。

 

リスクがないなんて、おかしいと思いつつ、

期待が大きすぎて、

「リスクなんて、みんなにあるわけじゃない」

と、この環境に飛び込んだ。

 

そして、今、

私の師匠が言った意味が良く分かった。

確かに、大師匠は多額の広告費用を払って、

集客して、私たちに実践の場を与えてくれている。

こんな環境は、他にない。

この環境で学んで、7ヵ月。

人生でいちばん自主的に勉強しているし、

「スキルが身についてる」って、感じる。

 

そして、この環境でのリスクについて、

私ならこう答える。

「リスクはあなたが継続をやめたときに起こる。

リスクがあるかないかはあなた次第」